Last updated on 2021年2月9日
断食と聞くと、どのようなイメージをお持ちですか?
名の通り、「食を断つ」宗教行為。僧侶の厳しい禅修行のようなイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、ここ最近、断食について、いろいろなことが解明されきており、イメージが随分を変わってきています。
断食は、想像以上に身体にいいんです!
断食は、英語でファスティングと呼ばれ、セレブやアストリートの間でもいち早くとりいれられています。美容やダイエット、健康にいいその理由が科学的に証明されたからなんです。
「断食=辛いもの」というイメージは思い込みでしかありません。たしかに空腹は辛いという方もいるかもしれませんが、人はどんな状況にも慣れるのです。
断食後の効能は、空腹感を乗り越えるに値するだけのものが多くあります。
身体が楽になり、美しくなり、元気になり、自己治癒力を高める秘法なんです!
それでは、さっそく断食(ファスティング)について見ていきましょう!
目次Contents 1 断食とは何か宗教的な断食 2 断食の効能デトックス 3 Haivのファスティング始めるきっかけ 4 断食のやりかた準備食 5 好転症状眠気 6 Haivのおすすめ酵素ドリンク 7 まとめ |
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1 断食とは何か
宗教的な断食
修行僧が、坐禅を組んで、何日も断食をする。
「9日間断食不眠 延暦寺の荒行」
なんていうのを聞いた事があるかもしれません。
仏教を説かれたお釈迦様は、断食と坐禅瞑想によって悟りを開かれました。
また、仏教に限らず、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教の「ラマダーン」や、ヒンドゥー教など、世界中の宗教でも断食は行われてきました。
イスラム教の断食は、非常に功徳があるとされており、「断食中になされる祈願は必ず聞き入れられる」とされています。
宗教的な断食では、食(欲や穢れ)を断ち、欲から離れて清らかになる、いわば精神修行が主な目的でした。
断食の科学
昨今、断食は、宗教的な意味合いだけでなく、それがもたらすメリットについて科学的に解明されてきています。
それが、2016年のノーベル生理医学賞を受賞された東京工業大学栄誉教授の大隅良典(おおすみ・よしのり)氏の『オートファジーのメカニズムの発見』です。
オートファジーとはギリシャ語由来で「自分を食べる」という意味で、細胞が不要になった構成要素を自分で分解して再利用する仕組みのこと。
例えば栄養不足状態や飢餓状態に陥ると,細胞内部に脂質の膜でできた小さな袋が現れ,使わなくなったタンパク質や不要の細胞小器官をそこに呑み込んで,生きていくのに必要なアミノ酸などに分解して再利用する。
つまり、細胞が飢餓状態になると、生きていくために、「不要な細胞を食べて必要な栄養分とする」ということが解ったのです。その不要な細胞とは、例えば、病気だったり、使われていないもの。断食をすると、デトックスができるとはそういった所以なんです。
この現象自体は1950年代から報告されていましたが、具体的なメカニズムは謎のままでした。大隅氏は1980年代後半から酵母を使った研究を進め、1990年代初めにオートファジーに必要な遺伝子群を初めて明らかにして、オートファジー研究が大きく進展する端緒を開きました。
治療法としての断食
断食には、断食療法としての側面もあります。
実際に、ロシアでは、断食療法というのが確立されていて、それ専用のクリニックもあります。そこには、重度のリウマチの患者や心臓病を患った患者が数週間医師の指導のもと断食を行います。患者の症状にあわせて、年に数回行うことで、症状が改善したという報告があります。
また、ドイツでは断食療法を行うクリニックが人気を集めてます。ドイツでは、断食療法が医療保険の対象になる場合さえあり、現代病を治療するひとつの文化になりつつあります。
『断食で治せない病気は医者でも治せない』という諺もあり、断食によって健康を得ることは、次世代の常識となるかもしれません。
日本の断食療法
さて、それでは日本には断食療法はなかったのでしょうか。修行僧の断食は存在しても、一般には利用されていなかったのでしょうか。
そんな日本で、断食によって病気を治そうと尽力された方がいます。
その方は、日本の断食療法の第一人者、甲田光雄さんです。
甲田さんは、大阪大学医学部卒。元日本綻合医学会会長。医学博士です。
中学・陸軍士官学校以来病弱なため、しばしば休学を繰り返します。その間現代医学の治療を続けながら回復せず絶望を感じ、西式健康法、断食療法、生菜食健康法など自然医学の研究に向かいました。
身体の細胞の潜在能力を最大にひきだす断食・少食健康法。肝臓病、糖尿病、リュウマチ、心臓尿などの慢性病に断食・少食健康法が効く理由を解説し、個人の健康状態に応じて、どのように実行すれば良いかを指南されています。
甲田さんは、甲田医院を設立すると、当時の断食の教科書でもあった西式健康法を基本に、菜食の少食療法である「西式甲田療法」を確立されます。
そして、菜食と断食療法によって、現代医学では治らないとされた難病の患者さんたちを数多く救ってこられてきています。
半日断食は朝食を抜くだけの断食。
まずは、こちらから、手にとられてもいいかもしれません。
また、もうお一方は、東京で石原クリニックをされている
医学博士。長崎大学医学部卒業、血液内科を専攻、同大学院博士課程修了。難病治療の食事療法で世界的に知られるスイスのベン ナー病院で研修を積み、長寿郷として有名なコーカサス地域(グルジア)を長寿食の研究のために踏査する。現在、イシハラクリニック院長として、東洋医学を 取り入れた独自の食事療法、運動療法で各界要人からも厚い信頼を寄せられている。また、伊豆で断食道場「ヒポクラティック・サナトリウム」を主宰。
他にも、今では断食健康法の本が多く出版されてきています。
なぜ今断食なのか?
私たちは、朝ご飯は食べるのが健康的、一日3食の食事が一般的とされ、学校や職場でもそれを基準にスケジュールが決められています。
しかし、食べた後、体はそれを消化するために働きだします。お昼ご飯を食べたあとなどは、眠くなったりするのも、消化にエネルギーが集中するから、脳にまで血液がまわらなくなり、眠気を感じます。
一日3食を食べ、おまけにおやつなどの間食をすることは、体はたえず働きつづけているということです。
また、最近の食事は、いくら気をつけていても添加物や農薬の使われた食べ物を摂取することが多く、身体の中に知らず知らず有害物質が蓄積されていきます。
その他にたんぱく質や炭水化物の過剰摂取、日々のストレスなどもあいまって、さまざまな不調や病気として現れてくるようになります。
肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病や、心筋梗塞、脳梗塞、内臓疾患や癌などは、そのほとんどは食べ過ぎによる、内臓の機能低下によって引き起こされています。
このような社会だからこそ、疲労した身体に耳を傾け、日頃の生活にもう一度目を向けて、食にたいする意識を目覚めさせるのが必要なのではないでしょうか。
2 断食の効能
体が飢餓状態になることで、たくさんのメリットがあります。
- 臓器を休ませる
- 血液をキレイにする
- 肝臓をキレイにする
- 腸をキレイにする
- 体重を減らす
- 毒物を排泄する
- 感覚を敏感にする
- 免疫力を高める
- 便秘が改善される
- 花粉症やアトピーなど、アレルギーが改善される
- にきびや乾癬など肌トラブルが改善される
- 肌が綺麗になる
- 有害物質が除去される
- サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が活性化し、細胞が若返る
- 血糖値が下がる
- 慢性的な偏頭痛、腰痛、肩こりが改善される
- 不妊が解消される
等、といったメリットがあります。
空腹に耐えるのは大変ですが、いいことだらけだと思いませんか?
肝臓は普段、私たちが摂取するもので栄養にならないものを無毒化するフィルターの役割があります。添加物を多く食べている人は特に、大きな負担になって肝臓が疲弊している可能性があります。また、ファスティングをすることで腸内細菌が一旦、一掃されるので(全くなくなるわけではありません)、腸内環境を劇的に変えるチャンス。免疫力が高まるのも、腸内環境が良くなるからです。また腸内環境の変化により、アレルギーが改善したという人も。
さらに、味覚が鋭敏になる人もいます。舌にある味蕾細胞は代謝が早く、ファスティング中にリセットされるので、ファスティングをすると添加物や化学調味料の味に敏感になったという人も少なくありません。
これをきっかけに食生活を見直すことができます。
– 栄養士でファスティングマイスターの鮎田奈央海さん –
デトックス
私たちの体内には、食品添加物や農薬、有害ミネラル、大気中の環境ホルモンなど、人体に悪影響を及ぼす「毒素」が蓄積されています。これは、脂肪に蓄積され「脂肪毒」と言われます。そのまま放置してしまうと、炎症を起こしやすくなったり、血栓や高血圧などの原因になります。
体質改善
デトックスと同時に体質改善も期待できます。アレルギーやアトピーなどがある方、今まで何をしても治らなかったのが、断食で一気に解消したという方が多くいらっしゃいます。
ダイエット
断食48時間後にケトン体が作られます。
ケトン体は、脳のアルファ波を出してくれます。また、βエンドルフィンというホルモンが分泌され、リラックス状態になり頭が冴える、集中力が上がります。
ケトン体とは脂肪をエネルギーに代える物質なのですが、常に体内で分泌されていて、脂肪を燃やしています。ファスティング中はこのケトン体が100倍近くに増えると言われています。
さらに、太りにくい体質にしてくれる作用もあるそうです。
「断食」は人類史上最高最強の健康法か 眠っていた若返り遺伝子のスイッチがオン
by Jcast ニュースケトン体は、遺伝子の働き方を変える作用があることが分かってきました。遺伝子そのものを変えることはできないが、遺伝子の働き方を変えることはできるわけです。たとえば、太りやすい体質があるとします。ケトン体が遺伝子の働きを司る部分と反応すると、細胞の中にあるミトコンドリアの力を呼び覚ますスイッチがオンになります。その結果、ミトコンドリアは効率よく次々とエネルギーを作り出すようになります。細胞内で脂肪がエネルギーとしてどんどん使われるので、結果として太りにくいカラダになるのです。ケトン体がなくなっても、ミトコンドリアのオンの状態は保たれます。これが『断食メモリー』で、太りにくい体質になれるのです。
また、断食をすると、細胞が若返ります。身体に張りや艶が出て、美肌にも効果的です。高いエステに通うよりもお金をかけず美しくなれます。
ダイエットにも良い、美容にもいい、さらに健康になる!今、ファスティングは、若い女性の間でも注目されているダイエット法のひとつです!
3 Haivのファスティング
始めるきっかけ
Haivが、なぜ、ファスティングをしようと思ったのか?
それは、身体についての悩みがあったからです。
私、Haivの身体には、子宮筋腫があります。そして、長年便秘がちでした。酷い時は、1週間も音沙汰がない時も。
約7年程前に、便秘が原因で極度の腹痛に襲われ、病院にかけこんだのですが、原因がわからず、その時は、急性腸炎と診断されました。その時に大腸にしこりがあることがわかったのです。それが、子宮筋腫でした。
その後、婦人科の診察をうけ、MRIをとったところ、結果は‥
最大8cmのを筆頭にいっぱいあり、10個では収まらない‥‥のだとか。筋腫のできる位置は3種類あります。場所は、下記のとおり
- 粘膜下筋腫(子宮の内側に突き出す。子宮の表面積が大きいので生理過多や出血による貧血がおきやすい。)
- 筋層内筋腫(子宮の壁の中にできる。子宮の収縮が悪くなり痛みが出る。生理出血が続くことがある。)
- 漿膜下筋腫(子宮の外側にでっぱって硬い。自覚症状が少ない。)
わたしの場合、すべてにあるということでした。
しかし、特に貧血が酷いわけでもなく、日常生活に支障をきたすほどの症状もないので、経過観察ということになりました。
最近(7年後)になって、その子宮筋腫が大きくなった事がわかるようになりました。朝方、起きがけにお腹が張るのです。睡眠中の腸活動のせいか、子宮筋腫が表にせり出すようにもりあがります。そして、お腹の形がいびつな形になるのです。子宮の外側にでっぱって硬い、漿膜下筋腫が顕著となってきました。
これくらい大きな子宮筋腫になってくると、手で触ってわかります。大きさは、大きなグレープフルーツ1つと大きなキィウィ1つがゴロゴロとある感じでした。
「このままではいけない。でも、病院に行くと、手術を勧められるだけ」だと思い、解決法をインターネットで検索する日々がつづきました。
そして、断食の凄さに、驚きとともに希望を見いだすことになったのです。
断食は、ガンさえも治ったという方がいるほど、驚きの効果があります。ガンは悪性腫瘍で、子宮筋腫は良性腫瘍(大抵の場合)です。同じ腫瘍であれば、ガンが治って、子宮筋腫がなおらないわけはありません。
断食は、便秘にもよいということで、長年便秘に悩まされていた私には一石二鳥でした。
まずはプチ断食3日間
私が3日間の断食に挑戦したのは、「48時間後にケトン体が作られるので2日以上はやりたい」ということからでした。
ケトン体は、脳のアルファ波を出してくれます。また、βエンドルフィンというホルモンが分泌され、リラックス状態になり頭が冴える、集中力が上がるらしいです。
ケトン体とは脂肪をエネルギーに代える物質なのですが、常に体内で分泌されていて、脂肪を燃やしています。ファスティング中はこのケトン体が100倍近くに増えると言われています。
さらに、太りにくい体質にしてくれる作用もあるそうです。
断食をするには、その1,2日前から準備をしなくてはいけません。そして、その後もいきなり食べるのではなく、回復食で胃腸をならしていきます。なので、3日の断食とはいえ、準備と回復日を計算すると約1週間くらいかかります。
それを計算にいれて、予定を組みました。
お一人で不安な場合は、ファスティング指導者が提供されいるコースや、断食道場などをご利用されることをおすすめいたします。
断食明けの食事
断食を3日するなら、同じくらいの日程をかけて戻して行くのが正当なやり方なのだそうです。断食後は、胃腸がクリーンになっているので、いきなりジャンクフードやあまり消化のよくないものなどをたべるのはよくありません。
できるだけ、農薬などを使っていないオーガニックお野菜などを中心に摂る様心がけて下さい。
後ほど回復食について書いていますが、胃腸に負担のないものから慣らして行きます。 私は、デトックス効果のある大根煮のスープ「梅流し」で最大の効果をねらいました。
毎日の断食
その後、私は、朝食を抜く16時間断食を毎日しています。一日24時間の間で食べない時間、いわゆる内蔵を休ませる時間を持つ程、断食効果があるのだそうです。
たとえば、夕食を8時に終えたとすると、翌日の正午まで何も食べないとすると、16時間断食していたことになります。
Fasting(ファスティング)のFastは、速いという意味以外にも断食や節食という意味もあります。Breakfast(ブレックファースト)とは、Fast(断食)をBreak(破る)という意味、それが朝食なのだそうです。
タモリさんや福山雅治さん、ゴボウ茶で有名な南雲先生も一日一食派ですが、随分前から断食のメリットをご存知だったのかもしれませんね。
4 断食のやりかた
断食は、準備食、ファスティング、回復食のセットで行います。
準備食(1〜3日)
最低でも1日前から準備をします。
乳製品(牛乳・チーズ等)や、肉・魚類、アルコール、カフェインの摂取を控え、「まごはやさしい」食事を基準にいつもより少なめに摂る様にします。準備食をすると、内臓の負担が軽くなり、より効果的な断食となります。
前日の夜ご飯は、できれば、固形物は避け、スープやスムージのような流動食にしていくほうが理想的です。
「まごはやさしい」食事とは?
ま:豆類 特に納豆や味噌など発酵食品が望ましい
ご:ごま アーモンドやクルミなどナッツ類も含まれる
わ:わかめ 海藻類全般。昆布、ひじきやもずくなども含まれる
や:野菜 野菜全般(野菜ジュースは含まず)
さ:魚 魚類全般(小さい青魚がおすすめ)、貝類も含まれる
し:しいたけ きのこ類全般
い:いも いも類全般 こんにゃくも含まれる
断食(1〜3日)
固形物を摂らず、水分だけで生活します。
水だけしか摂取しない本断食(水断食)が最も効果的だとも言われていますが、慣れていないと、糖質を一切摂取しないため、身体が低血糖状態になります。酵素ドリンクを取り入れたり、スムージーをとりいれたり、体調をみて、加減してみてください。
- 一日2リットルのお水をとりましょう。
- ミネラルを摂取するために自然塩を摂りましょう。空腹時に少し舐めると効果的。
- 朝起きがけ一杯レモン水(レモン半個を絞る)を飲む。ビタミンがとれます。
- カフェインの入っていないハーブティーやルイボスティーはいくら飲んでもOK.
- 酵素ドリンクや具なし味噌汁もOK.
回復食(2〜8日)
回復食の2日目くらいまではおかゆや野菜スープなど、消化に負担のないものをとります。3日目からは動物性のものを除き、いつもの50%くらいの量を目安に食事を摂るようにします。5日目くらいから魚をプラスし、8日かけて通常食に戻していきます。摂るべき食材は「まごわやさしい」です。
どちらにしても、断食後は、食べたくてもあまり食べられないのを実感することでしょう。
様々な断食方法
●酵素ドリンク断食
酵素ドリンクとは、さまざまな野菜や果物の酵素を効率よく抽出したもの。
酵素ジュースには解毒を促進するマグネシウムやMSM(メチル スルフォニル メタン:イオウ含有成分。イオウはデトックスの要のグルタチオンの生成に必須)、脂肪がエネルギーになるときに必要なLカルニチン、ファスティング中に不足しがちなカルシウムも含まれています。
酵素原液100%で、酵素原液を薄めているものや、添加物が入っているものは絶対に避けましょう。
●野菜ジュース断食
最低限の栄養素はしっかりと補給しなければなりません。その意味でできれば市販の野菜ジュースに頼るよりも、手作りのものを毎日飲むことをお勧めします。どうしても、市販のものを利用するかない場合は、糖質オフの野菜ジュースを選んでいくようにしてください。
●スムージー断食
体が必要としている栄養素をスムージーによって供給することにより、体調を安定させながら断食の効果を感じることができるようになります。スムージーは液体状なので、胃腸に負担をかけずに栄養を摂取することができます。そのため、スムージーは断食時の飲み物として利用することも可能です。
5 好転症状
断食では、人によって、身体に異変が起きる場合があります。
脂肪に蓄積された毒素は、脂肪が燃焼する際に血液に流れ出し、体内を巡ります。その結果、頭痛を引き起こしたりするのが好転反応です。他にも、カフェイン断ちからくる頭痛、砂糖を多く摂っていた人は低血糖の症状で頭痛になることも。
規則正しい食事をしていた人は、いつも通り胃が消化の準備を始めてしまい、食べ物が入ってこない事で吐き気を感じる事も。人間の体は、普段と異なった事が起きると痛みとして感知する事があります。
いずれも徐々に治っていくので、横になってリラックスするなどして過ごしましょう。
-栄養士でファスティングマイスターの鮎田奈央海さん –
もしも、断食中に身体の異常な異変を感じたら、自分の身体と相談しながら無理のないようにしてくださいね。
よくある反応をご紹介しておきます。
眠気
断食中に、非常に眠くなるときがあります。これは、身体が食べ物を求めているのに食べるものが摂取されないので、余計なエネルギーを使わないように、眠気がおきるようです。また、同じような理由で、代謝能力も制限されることにより寒気を感じることがあります。これらは、身体の正常な反応なので問題ありません。
頭痛
脂肪に蓄積された毒素が燃焼し、血液に流れ出し、体内を巡っている証拠です。カフェインを多く摂取している人はカフェイン断ちなどが原因とも言われています。頭痛は、好転反応ですので、ご心配ありません。
体がだるい、ふらつき
ミネラルが不足していることで起こる軽い脱水症状です。酵素ドリンクや、自然塩・梅干を摂りましょう。
下痢
水分を摂りすぎていたり、乳酸菌の働きにより、下痢になることあります。腹痛がなければ、問題ありません。腸が綺麗になっていっていることなので、喜ばしいことです。
便秘
気にすることはありません。断食が終わりましたら、解消されます。
6 Haivのおすすめ
酵素ドリンク
酵素ドリンクを選ぶ時は、原材料に注意してください。完全無添加のものや原材料に拘っているものだと安心です。私は、一度、Amazonで注文したのですが、届いてみると香料、保存料(安息香酸Na)などが入っていたので、返品しました。
断食中に体内に入れるものは吸収が早いです。最低限のミネラルやビタミンを補給するというのが目的なので、無添加で良質のものを選ぶように心がけて下さい。
いくつか候補をあげておきます。
おすすめNo.1
●無添加・国産野菜の酵素ドリンク Nature Balance・プレーン 350ml/ビューティーファームズ
無添加・国産野菜の酵素ドリンク Nature Balance・プレーン味。こちらは、他にざくろ、ジンジャー、レモン、ローズなど、目的に合わせたのテイストが用意されています。
BeautyFarms 「国産野菜の酵素ドリンク」は、その名の通り植物発酵液の原材料はすべて国産を使用し、水などの量をごまかすものは一切加えていません。
また熱に弱い酵素ですから『加熱をしない』製造方法を取り、3~4か月までの発酵が最高潮の状態になる”新鮮な状態の酵素”を常に提供しています。
原材料・成分
大根(国産)、キャベツ、きゅうり、ニンジン、じゃがいも、さつまいも、トマト、パイナップル、里芋、かぼちゃ、レンコン、ごぼう、昆布、レモン、りんご、やまいも、生姜、パパイヤ、すいか、メロン、あんず、もも、いちじく、キダチアロエ、スギナ、ヨモギ、菜の花、あけび、カリン、いちご、ぶどう、ぐみ、キウイフルーツ、梅、びわ、きんかん、すもも、つわぶき、しいたけ、まくわうり、とうがん、せり、みつば、もやし、クマザサ、柿の葉、シソ葉、米、大豆、小豆、ハトムギ、粟、キビ、わかめ、松葉、杉葉、桧葉、松樹液、杉樹液、桧樹液
●生活の木 酵素ドリンク 150種の素材 恵の美(300mL)【生活の木】
生活の木は、ハーブとアロマセラピーの専門店。こちらから出されてる酵素ドリンクは、厳選した果物、野菜、西洋と東洋のハーブなど150種以上の原料を種や皮も丸ごと漬け込み発酵させた、酵素ドリンクです。
また、ローヤルゼリー、アーティチョーク、ハトムギ、ゴジベリーを配合。さっぱりとした酸味のクランベリー味なので飲みやすい。
合成着色料、合成香料、合成保存料、白砂糖不使用。カフェイン0.00%。なので、安心してファスティングにご使用いただけます。
●九州産野菜にこだわった完全無添加の酵素「優光泉」
こちらは、断食道場が開発した酵素ドリンク。九州産旬のお野菜を中心にで、完全無添加です。
定期購入でお得に購入することも可能ですが、1本からのご購入も可能です。
断食(ファスティング)の期間にあわせて、量や価格などを比較してご利用されるとよいと思います。他にもよいものが沢山あると思いますので、添加物等に注意して、お選びください。
スーパーデトックス煮大根スープ「梅流し」
断食明けは、何を口にするのかが重要になります。
回復食は、「煮大根」の出汁からはじめると、デトックス効果が最大に発揮されます。
「煮大根」は梅流しともいう断食で空っぽになった腸をさらに洗い流してくれるというデトックスドリンクです。宿便を出す「梅流し」として知られています。
梅流しは、臨済宗の僧・野口法蔵氏の下で学んだインド式の断食法です。最低48時間以上、食事を抜いた後、大根の煮汁に梅干しを入れてつぶした「梅湯」を 飲みながら、煮た大根や生野菜を、みそとともに食べるというものです。梅干しのクエン酸が洗剤、大根や生野菜の食物繊維がブラシの働きをして、腸をきれい に掃除するといわれています。(三浦先生)
昆布のだしで大根を皮ごと40分ほど煮て、最後に梅を数粒いれます。その汁をどんぶりに何杯も時間をかけて飲みます。
私は、何度もおトイレに駆け込みました。下痢に近いものでしたが、胃腸が空っぽなので、この梅流しで洗浄しているような感じでした。外出先 では大変なので、お家に居る時に行った方が無難です。
<レシピ>
1)大根はできたら1本以上用意します(皮も栄養が多いので皮つきで)。
2)約2cmの輪切りにして昆布出汁をひいたたっぷりのお湯で煮ます。
3)大根がやわらかくなったら梅干し(1~2個)をつぶして入れます。
・「煮大根」は梅と大根の強い解毒作用を利用したモノなので、必ず大根は皮付きにすること。
・梅干しはできるだけ甘くない良質なものにしましょう。
・断食直後に最初にカラダに入れるものですから、オーガニックの大根を使うことをおすすめします。
<飲み方>
「煮大根」の汁だけ時間をかけてドンブリ4〜5杯のみます。
初心者が最も陥りがちなミスは「飲む量が少ない」ということ。
断食直後ならとてつもなく美味しく感じるはずなので、ゆっくり時間をかけて飲みます。
量にすると1〜1.5リットルくらいです。水が少なくなったらそのたびに足します。
7 まとめ
断食は、身体の不調を自ら治すことができる自己治癒力を活かした自然療法です。
私は、その後、朝食を抜いて、昼食と夕食だけにしていますが、昼食もヨーグルトやフルーツだけといった1日1.5食くらいの時もあります。
これくらいの食事に慣れてきた頃に、たまに昼食にごはんものを食べると、胃が重く感じ、消化に体を使うのか、眠くてしかたがない時もあります。
日によって、自分の体調を相談しながら、運動量の多い日は少しは食べるようにしていますが、それまでの朝昼晩と食べていた頃の食事が食べ過ぎだったということがわかります。また、食べるものに対する意識が劇的に変わりました。
そして、その後、肝心の子宮筋腫と便秘はどうなったかというと、絶食後、朝食抜きを約2ヶ月つづけた結果、グレープフルーツはレモンくらいに、キィウィは一回り小さいものになり、便秘も今のところしていません! 子宮筋腫が手で触って消滅したくらいになったら、また記事を書くかもしれません。いずれにしてもお腹の張りは、少し小さくなり、楽になりました!
少し体重も落ち、身体も軽くなりとても快適です。
食べるということは、生きることでもあります。
それが、現代は、贅沢な嗜好品や栄養分のないファーストフードなどを必要なくとも朝昼晩と食べ、お金を消費し、体を壊し、病院にいき、高い治療費を払い、薬を買う、というような経済活動の一部に貢献させられ、身体も懐も消費されられています。
本来の健康的な食生活と身体を取り戻すために、まずは、一食を抜くプチ断食から初めて見ませんか。
自分の体のために。そして、あなたの大切な人のために!
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