Last updated on 2021年2月19日
こんにちは、HAIV(ハイヴ)です。
ワインを試したいけれど、何を買っていいかわからないという方、結構多いと聞きました。
確かに、種類が多すぎて何がなんだか・・、ですよね。
ワイン好きの私でさえ、知らないワインは手を出すのを躊躇します。
そして、ワインを飲んでみたいけど、何を選んでいいのかわからないから、値段で選ぶという声も聞いたことがあります。
でも、ここぞというとき、例えば、誰かを呼んだ時とか、呼ばれた時とか、ちゃんとしたワインを選びたいものです。
かくゆう私も今までいっぱい失敗してきました。
最初にワインをのみ始めた頃は、ワインの味がわからなくて、手頃な価格でラベルのかわいいものだったり、ボトルの形で選んでました。今でもそのワインは販売していますが、よくあんなワインを飲んでいたな、と今になって思います。これも勉強だったということですが。
イタリアでは、水道の水が石灰分が多くて飲めないから、ワインを飲んでいたという逸話を聞いたことがありますが、それほど、ワインは生活の一部でもあり、非常に親しまれています。ですので、スーパーのワインコーナーの品揃えはとても立派ですし、品物は、紙パックに入ったものからそれこそ、自分の生まれ年のものまでピンキリです。スーパーでは、高級ワインは稀ですけれど。
自分好みのワインに行き着くまでに、飲み倒すしか方法はないように思っていましたが、良いガイドがいれば、それらを頭で理解しながら、味わえるので一層いいのだと思います。
脳細胞のシナプスが発達すると学習力がアップするように、情報があればあるほど、記憶として残りやすくなると思うからです。まあ、私の勝手な解釈ですが、闇雲に飲むよりは、それがどこのワインでどのブドウで、誰が作っているということを知って飲むのと飲まないとでは、大きく違ってくると思うわけです。
前置きが長くなりましたが、今回は、ワイン選びの時に参照にして欲しい記事です。
とりわけワインのことをあまり知らないという初心者さんにおすすめの記事になっています。
一様お伝えしておくと、私の好みは、赤ワインのスパイシーで重めの赤です。そして、コスパの良いワインを見つけるのが得意です。タイトル通り、2000円以下で、コスパの良いワインもご紹介します。できるだけ、簡単に入手できそうなものをご紹介します。
選ぶときの参考にその前に少しだけワインの知識も入れてご説明していきます。
それでは、順を追ってみていきましょう。
Table of Contents / コンテンツ *好きなところから読めます。
1.そもそもワインの良い悪しの見極めとは?
ワインの良し悪しは、個人的な意見で言うと、美味しいかまずいかの一言ですが、それで終わってしまっては、元も子もありません。
では、具体的にどんなワインが美味しいのでしょうか?
ソムリエに聞いたワインの見極めの基準は、
-
- 色合い
- 粘性
- 香り
- 熟成度
- バランス
- 余韻
- 表現力
など、多岐に渡ります。
飲む前に、グラスを持ち上げて、色を見たり、ろうそくの火にかざしたりしているのを見たことがありませんか?
ワインは、色、香、味、余韻など、五感のうちの触覚以外をフル活用させて味わうことのできる、芸術作品であるとも言えます。
そのワインの良さと言うのは、体験でしか知ることができないのですが、こればっかりはやっぱり美味しいワインをたまに飲んで、比較してみるにつきます。
一度、イタリアのレストランでブルネッロのモンタルチーノを飲んだことがあります。高級な部類に入るワインですが、そのワインは、個人的には美味しいと思わなかったのですね。ですので、美味しいかどうかは、結局のところ、自分の主観で、他人が美味しいと言っても自分には美味しくないわけで、最後は自分を信じるしかありません。
ちょっと補足すると、美味しいモンタルチーノもあります。モンタルチーノにも色々あって、たまたまそのレストランで飲んだワインが美味しくなかっただけかもしれません。人間とは不思議なもので、例えば、それが2000円とかなら、おいしいと感じたかもしれません。また、その時食べたお料理との相性が悪かったのかもしれません。美味しいと思うのは、コスパなど、色々な要素が絡まり合っていたりします。また、飲み慣れてくると、自分の舌も変わってくるのです。パーカー(アメリカのワイン評論家)が何点つけようが、結局は自分が基準なのです。
で、悪いワインとは、味が悪い以外に、何らかの原因でコルクの腐った味がする場合です。
これは、発酵がうまくいかなくて、瓶詰されたワインに不快な臭いがついてしまう状態で、それを「ブショネ」(フランス語)と言います。ちなみに、イタリア語では、「サディタッポ」と言いますが、日本では「ブショネ」が一般的に使われているので、イタリア料理屋さんで使ってみたら、一目おかれるかもしれませんよ。
この「ブショネ」の主因はトリ・クロロ・アニゾール(2,4,6-trichloroanisole)という物質で塩素系物質と青カビが反応したときに発生するらしいです。昔はコルク樫の処理に塩素が使われていたため、20%のワインがコルク臭に汚染されていたという報告もありますが、1990年代後半からは改善されて発生は2%ほどといわれています。技術が進化したためブショネの発生は減少傾向ではあるものの、塩素もカビも自然に存在するものである以上ゼロではありません。理論上スクリューキャップやガラス栓のワインでも起こりうるそうです。
私は、何度も遭遇したことがあります。同じ銘柄のワインなのにこれほど味が変わるのかと思うほど、まずく、雑巾の生乾きの匂いがしてました。
そう言うのに遭遇した場合は、買ったお店に連絡してみてください。レシートを持っていけば、大抵は交換してくれます。
レストランなどで、最初にテイスティングをするのは、こういう「ブショネ」ではないかどうかをみるためのティスティングでもあるのです。思っていた味と違ったという理由での交換などは恥をかくのでやめましょう。
2.大まかな基本内容を抑える
ワインは、世界の様々な国で製造されつつありますが、主にヨーロッパがメインでした。今では、チリ産やオーストラリア産などもたくさん日本に入ってきていて、コンビニなどでも手軽に買えるようになっています。
まずは、ワインのエチケットを見て選びます。エチケットには以下のことが記載されています。
- ワインの名称
- ブドウの収穫年(ヴィンテージ)
- 原産地統制呼称
- ブドウ品種
- 生産国
- 地区名
- 瓶詰め元
- 容量
- アルコール度数
これは、いわば、どこで(生産国)、いつ(年代)、誰が(醸造元や生産者)何を原料に(ブドウの品種)作ったワインかという情報です。
国ごとや造り手ごとに、こまかい表記内容は変わり、必ずこれら全ての情報が記載されているわけではありませんが、この9つの項目を理解しておけば、どんなワインなのか分かるようになります。
詳しくわからない場合は、基本的には、生産者とワインの品種を抑えることだと思います。
○生産国と生産者
国によって、ワインの基準が違ってきますので、どこの国ワインかは、みるべきポイントの一つです。また、国によって、ワインの等級があります。
フランスやEUの等級には、下記のものがあります。
- AOC(APPELLATION D’ORIGINE CONTROLEE)
- AOP(APPELLATION D’ORIGINE PROTEGEE)
- IGP(Indicazione Geografia Tipica)
イタリアワインに限って言えば下記の通り。
- DOCG(新ワイン法ではDOP)
- DOC(新ワイン法ではDOP)
- IGT(新ワイン法ではIGP)
- VdT(新ワイン法ではVINO)
ワインがわからなければ、DOCGのワインを選んでおけば間違いないとイタリアにいる時に教えてもらったことがありますが、等級のついたものでなかなか安いワインは少ないのが現状です。
あと、製造者ですが、これを網羅するには、なかなか難しいです。フランスの5大シャトーや著名な醸造家のものは、そこそこのお値段がします。
ちなみに、ロスチャイルド家が作っているワインは1本何百万円もするものがありますが、「シャトー・ムートン・ロートシルト」がワイナリーの名前です。「シャトー」とはフランス語で「城」のことですが、ワインに関していえばワインの生産者のことを指します。フランスでは、このシャトーと名がつくのが多いようです。
○ブドウの品種
次にブドウの品種です。
その地域独特の品種などもあります。これらを2〜3種類ブレンドして作っているワインもありますので、できたら、最初は、一種類で作られたもので、自分の好みを知っておくと良いと思います。
私は、個人的にカベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、マルベックなどが好きです。
- メルロー
フランスボルドー地方原産の赤ワイン用ブドウ品種。深みのある色合いと、きめ細やかなタンニンがあり、まろやかで口当たりの良いワインになります。 - カベルネ・ソーヴィニヨン
フランスボルドー地方原産の代表的赤ワイン用ブドウ品種。深みのあう色合いとしっかりとしたタンニンが特徴で、重厚で飲みごたえのあるワインになります。 - ピーノ・ノワール
フランスブルゴーニュ地方を代表する赤ワイン用ブドウ品種。透明感のあるルビー色で比較的タンニンの少ない、なめらかな味わいのワインになります。 - シラー
フランスコート・デュ・ローヌ地方原産の赤ワイン用ブドウ品種。濃い紫を帯びたガーネット色。フルーティさとタンニンのバランスが良く、力強い味わいの赤ワインになります。また、オーストラリアではシラーズとしても有名です。 - テンプラーニョ
スペインの代表的な赤ワイン用ブドウ品種でスペイン国内で広く栽培されています。近年ではフランスラングドック地方やポルトガルでも栽培されています。香り高く繊細な味わいを持つ長期熟成型のワインを生み出します。 - ネッビオーロ
イタリア ピ工モンテ州で栽培されている赤ワイン用ブドウ品種。濃いガーネット色で、酸・タンニンのしっかりとした長期熟成型の赤ワインになります。バローロはこのブドウから造られる代表的なワインです。
- サンジョヴェーゼ
イタリアの代表的な赤ワイン用ブドウ品種。トスカーナ州を始め、広い地域で栽培されています。濃いルビー色のタンニンと果実味が豊富なワインとなります。キャンティの主要品種としても知られています。 - マルベック
フランス ボルドー地方や南西地方カオール地区で栽培され、色が濃くタンニンの強いコクのある赤ワインになります。近年、アルゼンチンで注目されるワインが造られて、人気を集めています。
まだまだ他にも品種は、あります。もっと知りたくなったら、検索してみてくださいね。
3. 自分の趣向を知る
お店の人やソムリエと話して、どういうのが好みか、また、飲んだワインがどうだったかとかで、では次にどれを試してみよう。というのが楽しいのですが、コロナでそういう会話もできなくなりました。
では、自分の趣向を知るにはどうすれば良いのでしょうか?
一般的に私が独断で感じているのは、初心者は赤より白の方が入りやすいようです。白から赤に趣向が移行しても、割と軽めで、フルーティーなものの方がとっつきやすいと思います。例えば、ボジョレー・ヌーボーなど。赤に慣れて、飲み慣れてきたら、どんどん重めのワインに趣向が変わっていく方が多いです。
ですので、今回は、赤をご紹介していますが、ご自分のテイストに合わないと思えば、白からトライしてみてください。
赤も白も本当にピンからキリまであって、個性豊かです。同じブドウの品種でも生産国や土地が違えば、風味も変わります。例えていうなら、同じみかんでも和歌山で取れるのと静岡で取れるのとは違う風味という感じでしょうか?
私は、お仕事でワイナリーの通訳の仕事もしたことがあったのですが、その時に色々教わりました。
ブドウを美味しく育てるための土壌、日当たり、水分量、その年の気候、それ以外に、醸造状態、樽の木の種類などなど、全ての要因が重なり合って、一つのワインができるわけです。また、畑によって、等級も決められていたりします。ですので、高いワインは、それなりのブドウの出来以外に、土の状態や醸造の仕方、全てにおいてパーフェクトな状態が保たれていということなのです。
実際に、水分量や土壌の管理は、コンピューターによって管理されていて、欠乏するものがあると自動的に補充されるか、通知されるというワイナリーにも行ったことがあります。その当時でさえ、そういう技術を駆使していたのですから、これからは、AIがワインを栽培するのかもしれませんね。
中国でもワインの栽培をしているようなので、将来的には、中国のどこかで、AIが作ったワインが食卓に並ぶ日がくるかもしれません。
また、話しが脱線してしまいました。
まとめます。
自分の趣向は、自分でしか選べないので、飲む以外にないのですが、私のおすすめは、まずは、好きなブドウの品種で選ぶことが第一ではないかと思います。
また、ワインに詳しい店員さんがいるお店に足繁く通って、雑談をしながら、いろいろ教えてもらうというも良い方法です。
4.ワイン好きの私がおすすめする2000円以下で買える銘柄(赤編)
いよいよ本題に入ります。
今では、コンビニで1000円以下のワインが買えるようになりました。500円のワンコインで買えるものなどもあったりして、びっくりします。
しかし、今回ご紹介するのは、2000円以下で買える、コスパの良い美味しいワインです。安さだけを追求したものではありませんので、その辺り、ご了承ください。
ではいってみましょう。
NO.3 カノン・ラ・フォレボルドー・シュベリウール( Chateau Canon La Foret Bordeaux Superieur)
生産国/生産地:フランス/ボルドー
生産者:シャトー カノン ラ・フォレ
品種:メルロー85%、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン合わせて15%
ポムロールの名門ペトリュスで25年間修業を積み、功績が認められたマリオ・ミオ氏が夢を実現すべく、立ち上げたシャトー。3代目であるセドリック氏が祖父の夢を引継ぎ、ボルドー右岸の畑で作る秀逸なボルドー・シュペリウールです。 果実味豊かでバランスも良く、とてもエレガントな味わいです。
カベルネ・ソーヴィニヨンのフレッシュ感とカベルネ・フランのエレガンスさ、そしてメルローの果実味が上手く調和した味わいです。
果実の香りが豊かに香り、非常にふくよかでありながら骨格もしっかりと感じられます。
マリオ・ミオ氏は非常に勤勉で模範的な従業員であったことから、当時のオーナージャン・ピエール・ムエックス氏にその働きぶりを大変気に入られ、リュサックにある自宅の数エーカーの畑の手入れを彼に任せます。
その小さな畑が現在の「シャトー・カノン・ラ・フォレ」です。 夜と週末だけという限られた時間の中で、ムエックス氏と当時の醸造責任者であったジャン・クロード・メルエ氏のアドバイスの下ワイン造りを行い、ペトリュスの仕事から退職した後、ラ・フォレワイナリーに注力するようになり、そのノウハウを孫であるセドリック・マリオ氏に受け継ぎ現在は30haの畑を所有しワイン造りを行っています。
2018年、ペトリュスの2代目クリスチャン・ムエックス氏は、マリオ氏の働きに敬意を表し、ペトリュスの畑の一部の区画を「マリオ 」と命名しました。
しばらくすると、もしやこんなお値段では味わえなくなるかもしれないシャトーに育つのかもしれません。今のうちにぜひ味わっておきたい。
シャトー カノン ラ フォレ ボルドー シュペリウール 2016 2017 750ml フランス ボルドー スペリュール 赤ワイン 長S |
NO.2 ルゾン・ロブレ
生産国/生産地:スペイン/フミーリャ
生産者:ルゾン
品種:モナストレル 100%
フレンチ&アメリカンオーク樽で3ヶ月熟成。アフターにこんがり焼いたような香りが楽しめます。オーク樽の香が何とも言えません。
モナストレルは、スペインを原産とする赤ワイン品種。ムルシア州やバレンシア州などの地中海地方で多く栽培されています。カシスや黒胡椒のアロマを特徴としており、熟成と共にトリュフの様なニュアンスが感じられる様になります。世界中で栽培されている葡萄品種で、フランスでは「ムールヴェードル」、アメリカでは「マタロ」とも呼ばれています。
最初の一口が不思議とチョコレートのような味わいのするワインなんです。重みもあって、コスパ最高です。
NO.1 マタヤック カオール マルベック
生産国/生産地:フランス南西部
格付け:AOCカオール
生産者:マタヤック
品種:マルベック85%、メルロー10%、タナ5%
熟した黒系果実の強い香りと芝生のようなヒントが感じられ、フィニッシュには樽熟成から生まれるバニラ香が残り、エレガントな余韻が感じられる。まろやかでバランスのとれた味わいで、成熟したシルキーなタンニンと長い余韻が愉しめます。
HaivのおすすめNo.1です。赤い蝋(WAX)で封がしてあるのが特徴的なマタヤックのカオール。蝋の部分は、剥がす必要はなく直接オープナーをさして引き抜けば大丈夫です。このボトルのパッケージからして重厚な風貌。味覚もしっかりとした重さで、このお値段とは思えない深い味わいが楽しめます。さらに、AOCの格付けつきです♡
重めなので、お料理と合わせるには、肉料理などがおすすめされていますが、私はあまりお肉は食べないので、濃厚なチーズ料理やトマトベースのお料理といただいています。
いかがでしょうか?どのワインも税込みで2000円以下です。販売店によって若干お値段が変わってくるので、価格は載せていませんが、大体どれも1000円から2000円の間です。
5. ワインが深掘りできるおすすめ動画&本
中田敦彦のYouTube大学で紹介された本です。
シンプルな白ベースの本になっています。
ワインの歴史から、現代のワイン情報、はたまた、ワインにまつわる2012年のルディー事件まで網羅しています。
内容は渡辺順子さんの濃厚なワインのお話ですが、中田さんの軽快なおしゃべりでどんどん引き込まれていきます。
全くワインのことを知らなかった方にとってもワインについて興味が湧いてくると思います。
このシリーズ、3までありますので、ワインを片手にいかがでしょう。
いかがでしたでしょうか?
今日から、あなたもワインの世界の扉を開けてみませんか。奥深いですよ〜。
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最後まで、お読みいただきありがとうございました♡
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